ブロックチェーンを学ぶ上で、【オンチェーンとオフチェーンの概念】は知っておく必要があります。
結論からお伝えすると、オンチェーンの意味とは、
逆にブロックチェーンを使わない作業をオフチェーンと言います。
この記事では、オンチェーンに関してさらに詳しく解説していきます。
重要|暗号資産=全てブロックチェーン上では処理されない

結局、仮想通貨やNFTなど暗号資産は、全てブロックチェーン上での処理されるんでしょ?だったら、オンとかオフとか分ける必要なくない?
こう思われる方もいらっしゃると思います。
仮想通貨やNFTなど暗号資産は分散型台帳技術(ブロックチェーン)を用いている訳ですので、【作業・処理・管理など全ての工程】はブロックチェーン上での行われるのだろうと。
実はそうでもないのです。
元はそのような方向性でもありましたが、全ての作業をブロックチェーン上で行なっていると、処理速度の低下など様々な不具合が懸念されるようになりました。
そして、「これ別にブロックチェーン上で行わなくてもいいんじゃね?」という作業は、【ブロックチェーン外(オフチェーン)】で行うようになったのです。

んん?ちょっと待って、ブロックチェーンの技術を使っているのに、ブロックチェーン外で処理する!?どういうこと??
分かりやすく例を挙げてみましょう。
仮想通貨やNFT、暗号資産業界は「分散型台帳技術」無しで語れません。 そもそも分散型台帳技術がなければ、ここまで暗号資産に火が付かなかったでしょうし、最も重要な基盤と言っても過言ではないでしょう。 分散型台帳技術とは一言で言[…]
図解|オンチェーンとオフチェーンを初心者向けに分かりやすく解説!
あなたがサッカーチームAの試合結果の記録係をしているとします。
そこでAパターンとBパターン、2つの方法があるとして、どちらを採用しますか?
Bパターン:試合結果に加えて、相手のチームや会場情報も記録していくパターン
この記録の主旨は、
です。
逆を言えば、それ以外の情報を記録する必要はないのです。(その他が不要という意味ではなく、このノートに記録する必要はないという意味)
つまり、正解は【Aパターン】になります。
もしも、その他の情報も記録していきたい場合は、下記のように分散して処理し、記録・管理していくとメインの作業(試合結果の記録)への支障もでないでしょう。
(支障は出ない=記録作業に時間がかからない、ノートを無駄に消費しない=コストがかからない)

つまり、この作業の主旨である試合結果の記録作業が「オンチェーン」、それ以外の作業が「オフチェーン」という訳か!
上記の例は分かりやすく解説するためにサッカーを用いてみましたが、ブロックチェーンでも同じなのです。
各ブロックチェーンにはメインの処理があり、その作業履歴だけを記録し、そこに至る過程は、【ブロックチェーン外】で行えばいいのです。
すると処理スピードも上がり、ブロックの容量(上記の例だとノートのページ)も無駄に消費する必要もありません。
ブロックチェーン=革新的な技術には変わりありませんが、まだまだ発展途上の部分も多いです。
特に処理スピードに関しては、まだまだ改善の余地があるでしょう。
そのためにオンチェーンとオフチェーンに分けて、作業を分担していく必要があるのです。
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