将来の人生設計を考えたときに注目されているのが、新卒社会人でもできる資産運用です。
これから新社会人になられる方は、実際に働き始めると『思ったよりも給料が低い』と気付くと思います。
いろいろと給料から天引きされていき、手元に残っているのはたったこれだけ?と思うことも珍しくありません。
社会人になったのであれば、お金の仕組みは知っておかなければなりません。
また、今から将来のことを想定して人生プランを考えておくべきです。
この記事では、新卒社会人の方に向けて資産運用の仕組みや今から始めるべき理由を解説しています。
今後の人生プランを形成する上での参考になれば幸いです。
新卒社会人の理想と現実
新卒社会人の方は、初めての就職に心躍らせながら仕事に取り組んでいることでしょう。
そして、楽しみの1つが給料日だと思います。
1ヶ月頑張った自分へのご褒美として、やはり初任給は嬉しいものでしょう。
しかし、ここでほとんどの人が気付くのが、手取りが思ったよりも少ない、ということです。
厚生労働省の調べによりますと、社会人1年目の平均月収は約21万円といわれています。
しかし、ここから福利厚生や税金を差し引かれると約15万円ほどになります。
さらに食費や生活費、交遊費、家賃などを引くと手元にほとんど残らないという状況が発生します。
この状況は「社会人1年目だから仕方ない」と楽観視していてはいけません。
車やマイホームの購入、結婚式、老後などのことを考えると、これからたくさんの出費が控えていますが、それに比例して給料が勝手に増えていくとは限らないからです。
昇給がしづらく、コロナウイルスの影響で不景気になってしまった今、新卒社会人でも今後のお金のことを考える必要があるのです。
新卒社会人でも知っておきたいお金の話
新卒社会人のお金の支出の内訳を出してみると
家賃
食費
光熱費
スマホ代
インターネット代
住民税
健康保険料
厚生国民年金保険料
雇用保険料
交遊費
趣味・嗜好品
ざっと考えただけでもこれだけあります。
最初は仕事に必死なあまり、給料面を気にする余裕が無いかと思います。
しかし、徐々に仕事に慣れてきた時に、ふと手元に残る金額の少なさに次第に焦りを覚えてくるでしょう。
全く貯金が出来ずに焦る一方で、ここからさらに車を購入したら毎月のローンや車検代などで多くの出費が発生します。
毎月のやりくりが大変で心に余裕がなくなり、趣味や恋愛どころではなくなってしまいます。
そして、恐ろしいことに、この例は極端な一例ではなく誰にでも起こり得る話なのです。
先ほどの平均月収が21万円と記載しましたが、もちろん21万円よりも低い方もたくさんいらっしゃり、決して他人ごとではないのです。
そんな将来が不安な方におすすめしたいのが資産運用です。
新卒社会人でもわかりやすい資産運用の仕組み
資産運用とは、自身が持っている資産を投資して、資産を増やすことをいいます。
この場合の資産とは、単にお金だけではなく、
- 土地
- 不動産
- 株式
など様々なものがあります。
銀行や郵便局に長期間預けていると、利子がついて少し増えているのを気が付いたことがあるでしょうか?
実はこれも資産運用です。
しかし、預金では増える金額が極小すぎて、とてもじゃありませんが将来を賄えません。
そこで今から新卒社会人の方にも投資について知っておいていただきたいのです。
資産運用の基礎知識
資金を投資して、資産を増やすことを資産運用といいますが、その基本的な知識を押さえておかないと間違った運用をしてしまいます。
基礎知識として、資産運用には単に自分の資産を増やすだけではなく、将来の自分への投資や経済の成長を支える重要な意味を持っています。
また、増やすだけではなく、怪我や病気など何かあった際の資産であったり、自分のためだけではなく自身の家族に資産として“残す資産”としての活用の仕方があります。
資産運用の目的とは
資産運用の第一の目的は、資産を運用して増やすことにあります。
つまり、損失を被らず堅実に増やしていくことが前提になっています。
よく投資と聞くと、一か八かのギャンブルや、ハイリスク・ハイリターンというイメージを持つ方が多いですが、これは資産運用の本質とはズレてしまっています。
しっかりと堅実に増やしていき、起こりうる損失は最小限に留めることが資産運用の基本です。
資産運用のメリットとデメリット
では、資産運用をおこなうことでどういったメリットとデメリットがあるのでしょうか?
メリットを理解しておくことでしっかり利益を出し、将来の安心や精神的な安定につながります。
一方で、デメリットをしっかり把握しておかないと思わぬ損失を招いてしまいますので、こちらもしっかり頭に入れておきましょう。
資産運用のメリット
- 預金よりも金利が高い
- 複利効果でさらにお金が増える可能性がある
- 不労所得を得られる
- 経済的・精神的な安心を得られる
資産運用のデメリット
元手を失う可能性がある
勉強する必要がある
お金が増えるまでに時間がかかる
詳細に関しては別の記事で詳しく解説していますのでぜひ目を通してみてください。
上記で特に注目したいのは、メリット③不労所得とメリット④経済的・精神的な安心を得られるという点です。
不労所得とは、ある一定の仕組みを構築することで、働かずとも定期的に収入が入ってくる状態のことをいいます。
不動産投資の例でいうと、家を買い、誰かに貸すことで毎月家賃収入が入ってくるような状態のことです。
最初にある程度の資金は必要になりますが、システム化され何もしなくても来月の収入が約束されているのであれば、それは大きな収入になります。
また、老後だけでなく急な怪我や病気で働けなくなってしまった際にも収入が安定しているという点で大きな経済的・精神的な支えになります。
一方で、デメリットとしては、資金が100%増えるわけではないという点です。
投資をしてその価値が高まり、その増えた分が自分の利益になりますが、当然価値が下がればその分は損失となってしまいます。
ずっと損失を抱えたままどこかで価値が上昇するのを待つのか、諦めて損切をするのか、判断が難しいところもあります。
そのためのリスク管理や分散投資は徹底しておきましょう。
資産運用は新卒社会人から始めるメリットがたくさんある
いかがでしたでしょうか?
2.新卒社会人でもわかりやすい資産運用の仕組み
2-①資産運用の基礎知識
2-②資産運用の目的とは
2-③資産運用のメリットとデメリット
について解説してきました。
新卒社会人になった方はこれからのことに不安と期待に胸を躍らせていることでしょう。
しかし、社会人になったからにはお金のことはしっかりと管理をしていかなければなりません。
自分が稼いだお金の流れの把握や管理について知る必要があります。
そして、将来のことを考えるのであれば、投資は必要不可欠です。
お金の厳しい現実と向き合いながら今から準備をしても早すぎるということはないのです。
この記事がきっかけで、お金との向き合い方について考えていただければ幸いです。