「仮想通貨の送金(出金)ネットワークってどれを選べばいいの?」
「仮想通貨の送金(出金)ネットワークって複数あって意味がわからない…」
「ETHって独自のブロックチェーンを持っているの他のチェーンを使えるの?」
と初めて仮想通貨の出金(送金)を行う際に疑問に思われたのではないでしょうか。
初めての仮想通貨の出金は緊張しますし、間違って送金し、取り出せない…なんてミスはしたくありません。

この記事では、仮想通貨取引所からウォレットへの出金(送金)が初めての方に向けて、適切な出金ネットワークの仕組みと選び方を徹底解説していきます。
結論から申し上げると、
普通、ETHは独自のブロックチェーン(ネイティブチェーン)であるイーサリアムチェーン(ネットワーク)を持っているので、絶対利用しなければいけない…という先入観があるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
出金・入金元の両方が、ETH を取引する際に「別のネットワーク(=ブロックチェーン)を複数採用している場合、それを利用できるのです。」

まずはこのルールだけ押さえておいてね!この記事では、図を使ってより詳しく解説していくから安心してついてきてね!
仮想通貨の出金ネットワークの選び方|複数選択できる理由
まずブロックチェーンに関して、前提にお伝えしておきます。
独自のブロックチェーンを持っていない暗号資産をトークン
と言います。
▷コインとトークンの違いは下記から
仮想通貨を調べていると、 「暗号資産と呼ばれたり、仮想通貨と呼ばれたり、コインと呼ばれたり、トークンと呼ばれたり...ごっちゃになってわからない!」 「それぞれの意味の違いって明確にあるの!?」 「いろんなサイトで[…]
トークンの場合、独自のブロックチェーンを持っていないので、間借りさせてもらっているイメージです。
独自のブロックチェーンを持たないトークンなら、間借り先のチェーンを利用するのはわかると思います。
クリプトアカデミアトークンはイーサリアム上で発行された場合、出金時のネットワークは、クリプトアカデミアチェーンではなく、イーサリアムチェーンになります。※
そもそも、クリプトアカデミアチェーンという独自のチェーンは存在しませんので、ネットワーク選択時には選べません。

ここまでは大丈夫かな?もしコインとトークンの関係がわからない場合は、上記の「コインとトークンの違い」の記事を読んで見てね!
ここですよね。
出金・入金元が対応しているからだと理屈はわかっても、納得できないと思うので、日常のわかりやすい例で解説していきます。
仮想通貨の出金入金ネットワーク=携帯電話の回線で考える
わかりやすいのが、
で考えてみてください。
上記の例で言うと、SoftBankの機種を使ってインターネットを利用する場合、回線はSoftBankになります。当然ですが、間違ったネットワーク(=auやdocomo)では、うまく接続できません。
仮想通貨も同じで、イーサリアムを出勤する場合、回線を選べます。
※仮想通貨の場合は、1つのネットワークではなく、複数の選択肢があるとお考えください。
ここで重要なのは、出金元で選べたネットワークが、入金先に対応しているかは別の話なので、出入金元が対応しているネットワークであるかをまず確認しましょう。
なぜならば、「①バイナンスからのイーサリアム出金にBSCが対応している、②メタマスクもBSCに対応している」からです。
仮想通貨の出金入金ネットワークの違い=ガス代(手数料)・送金時間の差
仮想通貨の出金入金ネットワークの違いの差は、主に2つあります。
それが、ガス代(手数料)・送金時間の差です。
下記の画像はバイナンス(仮想通貨取引所)からETHを出金する際に選択できるネットワークですが、明らかに違いがあります。
イーサリアムのネイティブチェーンEthereum(ERC)とバイナンスのネイティブチェーンBNB Smart Chainを比較すると一目瞭然です。
Ethereum(ERC):ガス代0.0012EH(約$2)
BNB Smart Chain:ガス代0.000055EH(約0.09)
となり、約20倍も違うのがわかります。
手数料が20倍も違えば、どっちを利用するか言わずもがなですよね。しかも送金時間が同じならば尚更です。
これが、送金時間も数倍と変わってくるならば、「郵便の速達」と考えれば、納得はいきます。
ガス代(手数料)や送金時間を考慮してネットワークを選択しよう!
「このネットワークしか使えない!」のならば、仕方ありませんが、複数の選択肢がある場合、【手数料と送金時間】を考慮しましょう。
今回の例で挙げたバイナンスのETH出金は一目瞭然ですよね。
手数料もチリツモで負担になりますので、資産を守る視点も大切です。